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マクロン仏大統領、志願兵制の来夏開始を宣言　18～19歳の男女対象、30年に1万人

　フランスのマクロン大統領は27日、仏東部グルノーブルに近い仏軍基地で演説し、国防増強のため、来年夏に新たな志願兵制を開始すると表明した。「われわれは脅威に直面している」と訴え、2030年には年間1万人の参加を目指すと述べた。
　志願兵の対象は18～19歳の男女。兵役期間は10カ月間で、現役兵とともに訓練に参加する。来年夏、3000人規模で開始して徐々に拡大し、35年には5万人参加を目標とする方針。訓練終了後、民間に復帰した場合は予備役となる道が開かれる。マクロン氏は、現在4万5千人の予備役を30年に8万人規模にする目標も掲げた。
　欧州ではロシアの脅威が高まる中、兵力増強の動きが広がる。スウェーデンやバルト諸国は相次いで徴兵制を復活させた。ドイツは今月、志願兵の増強を決め、将来の徴兵制導入も視野に入れる。
　フランスは1996年、当時のシラク大統領が徴兵制停止を決めた。マクロン氏は演説で、数十万人の若者を入隊させるのは現実的ではないとして、徴兵制には否定的な考えを示した。

https://www.sankei.com/article/20251127-UXUQD5EPCRJVRMMGHFWYCYZ3RY/