2025-12-20 Sat 09:14:49 No.13760114
Surv.m-CRA-1は、全がん種で特異的に高発現が認められるサバイビンに反応し、がん細胞でのみ選択的に高い増殖能および殺細胞効果を発揮できるという優れた特徴を持つ。また、既存の薬剤では制御が難しいとされているがん幹細胞への作用も確認されている。更に、がんが悪性化することでサバイビンの発現も上昇することから、
がんの進行に伴って治療効果の増強も期待できる、と小戝先生はSurv.m-CRA-1の優位性を強調した。
既に臨床開発も進められており、難治性のがんである悪性骨軟部腫瘍を対象とする単施設第1相試験、原発性悪性骨軟部
腫瘍、膵がん、転移性骨腫瘍を対象に多施設共同第2相試験が進められている。そして今年11月、第2相試験で良好な
結果が得られた原発性悪性骨腫瘍を対象に、承認取得を目指す第3相医師主導治験「進行性の原発性悪性骨腫瘍を対象と
したサバイビン反応性増殖制御型アデノウイルス-1(Surv.m-CRA-1)の反復腫瘍内局所投与の検証試験」の開始に至った。